ジュースにコーヒー、ケチャップ、醤油。
口紅、朱肉、インクに墨汁…
私たちの身の回りには、ひとたび衣類についてしまうと落とすことが厄介な“シミ汚れ”がいっぱいです。
人類が歩んできた洗濯の歴史は、まさにシミ抜きとの戦いの歴史といっても過言ではありません。
そして、洗いものがある限り、その戦いはこれからも続いていくことでしょう。
ところが、ここにきてそんなイタチゴッコに終止符を打つ…ことになるかもしれない“救世主”が現れたと、巷では大きな話題になっています。
どんなシミ汚れでも一発で落とすという、魔法のようなアイテム…その名も“魔法水”です!
驚くほどシンプルな魔法水の正体
まるで、某ロールプレイングゲームのアイテムとして登場しそうな仰々しいネーミングの“魔法水”ですが、その正体はどのご家庭でも簡単に作ることができる、実にお手軽な代物なのです。
では実際に、シミ抜きに抜群の効果を示す“魔法水”のレシピを見ていくことにしましょう。
- 食器用の中性洗剤…3滴
- 衣類用の液体酸素系漂白剤…小さじ3杯
- 重曹…小さじ1杯
- 歯ブラシ
「え!これだけ!?」と思われるかもしれませんが、本当に「たったこれだけ」なのです。
わずか3つのアイテムを組み合わせるだけで、シミ抜きの救世主をあなたのもとに召還させることが可能なのです!
■魔法水の作り方
1.小さじ1杯(擦り切り一杯)の重曹を小皿などの容器に入れます。
2.そこに液体酸素系漂白剤を小さじ3杯入れます。
3.さらに食器用中性洗剤を3滴加えます。
4.最後に歯ブラシでよくかき混ぜると完成です
「え!こんなに簡単なの!?」と思われるかもしれませんが、本当に「こんなに簡単」なのです。
シミ汚れは衣類に付着してから時間が経てば経つほど落ちにくくなるもの。
そんな時に、ごくわずかなアイテムで直ぐに作れてしまうという魔法水のメリットは、“スピード勝負”のシミ抜きにおいて非常に助かりますよね。
ためして○ッテン!これが魔法水の実力だ!
では次に、実際に魔法水を使ったシミ抜きの方法を見ていきましょう。
今回はワイシャツについたシミ落としを例にご紹介します。
- 乾いた綺麗なタオルを敷き、その上にシミの部分を置きます
- 歯ブラシに魔法水を付け、シミの部分を軽くトントン叩き、汚れを移します
- ある程度シミの色が取れたら、タオルの綺麗な場所で再び軽くトントン叩きます
- シミが綺麗に取れるまで、上記の方法を繰り返します
- 最後に、魔法水を付けた部分を水ですすげば完了です
この方法を試すと、醤油のシミが付いてから10日経ったワイシャツの汚れでさえ、キレイに除去することができるのだとか。
通常であれば、間違いなくクリーニング店に駆け込むようなシチェーションだと思われますが、それも魔法水ひとつあれば解決できるというのは驚きですよね。
魔法水の洗浄力があれば、ご家庭でありがちな醤油やワインなどのシミ汚れにはほぼ対応可能ですが、もし魔法水を使っても効果が薄いシミ汚れ…たとえば、ミートソースのような頑固な汚れの場合には、以下の方法を試してみましょう。
- 水
- 食器用洗剤
- 魔法水
- 先ず、水と食器用洗剤を小さじ1ずつ混ぜたものを作ります
- これを付けた歯ブラシで、シミ汚れの部分を2分くらい軽くトントン叩きます
- その後、先ほどの魔法水を使い、同様の方法でシミ抜きを行います
魔法水だけではなく、食器用洗剤を用いた“Wのトントン”によって、効果は倍増。
これまでは諦めていたミートソースのシミ汚れも綺麗サッパリという衝撃には、きっと感動すら覚えることでしょう。
ちなみに、“トントン”する時に歯ブラシを用いる理由ですが、これは歯ブラシが口の中に入れても大丈夫なくらい、デリケートで優しい素材を使った作りをしているため。
つまり、デリケートな衣類のシミ抜きに使っても、生地を傷める心配がないということなのです。
時には魔法が効かないことも…
どんなシミ汚れも「魔法水さえあれば万事解決!」と言いたいとこですが、実はそんな魔法水にも少なから注意点が存在しています。
魔法水が持つ“魔法の力”を最大限に引き出すためにも、正しい魔法水の使い方を知っておきましょう。
- 水洗いができない衣類に使う時と色落ちする場合がありますので、素材によっては事前に色落ちテストを行いましょう
- 魔法水は“鮮度”が命…3時間以上経ったものは捨て、作り置きは控えましょう
- 残念ながら、泥汚れやインクの汚れには効果がありません
神様が人間を全知全能の存在にはしなかったのと同じように、魔法水にも“万事対応”とはいかない面があるようです。
しかし、コストをほとんど掛けることなく、ご家庭であっという間に作れてしまう魔法水。
「事実は小説より奇なり」
“魔法”と付くその名に恥じない効果は折紙つきですので、試してみる価値は充分にありますよ。