どれだけ用心していても、ちょっとした不注意からうっかり付けてしまいがちな衣類のシミ。
「これくらいのシミなら自分でおとせるかな…?」
誰もが一瞬は、そう考えることでしょう。
でも、そのシミは本当に自分で処理しても大丈夫なシミなのでしょうか?
本当はプロのクリーニング店にお任せすべきレベルのシミかもしれませんよ?
B:「クリーニング店にお任せする」
二者択一を迫られた時、正しい判断材料は一体何になるのでしょう?
今回は、そうした際の究極の判断方法をお伝えします!
「あっ!こんなところにシミが…」
そんな時は、まずこちらの記事をごらんください。
目からウロコ間違いなしですよ。。。
専門家に委ねるという決断
自分で行うシミ抜きの判断基準。
実はこれ、クリーニング店でもお客さんからよく質問されるお悩みなんだとか。
そんな時、多くのクリーニング店は「シミ抜きは先ずプロにご相談ください」とお答えするそうです。
つまり、「お店まで持ってきてね」というわけです。
それはなぜでしょう?
こうした結論は、別に「少しでも自分の店にお金を落としてほしいから」という浅ましい考えによるものではありません。
その理由は、シミ・汚れを「病気や怪我(症状)」、洗濯方法を「治療方法」、に例えると理解しやすくなります。
患者さんの症状(シミ・汚れ)はひとりひとり違います。
薬に対するアレルギーを持つ人もいれば、耐性が出来て薬が効かない人もいるかもしれません。
場合によっては手術が必要なケースの可能性もあります。
そのため、各々の症状(シミ・汚れ)に合わせて治療方法(洗濯方法)は大きく変わってきます。
つまりこれは、「病気になったら医者や薬剤師に相談してください」と同じ話なのです。
ひと口にシミと言っても、その種類や性質は様々。
素人判断で悩むよりも、専門家に判断を委ねるのが無難というわけですね
それでも、中には「どうしても自分で何とかしたい!」という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、今日はただ一つだけポイントをお教えしましょう。
迷った時の答えはあなたの中に
結論から先に申しあげます。
自分でシミ抜きをすべきかどうか迷った時の判断基準は、
「失敗してもその衣類を諦められるかどうか」
この一点に尽きるのです。
もっと科学的見地から根拠ある方法を期待されていた方…申し訳ございません。
ですが、これにもちゃんとした理由があるのです。
「この方法で汚れが落ちるのかどうか?」
という質問であれば、根拠に基づいたアドバイスをすることはできますが、
「自分で処理してもいいのかどうか」
という内容になると、それはご自身の気持ちの中での問題になってくるわけです。
そのため、ご自分でシミ抜きをしようと思った時はまず第一に、「もし失敗して色落ちしたりダメになっても諦められるのか…?」ということを自問自答してみてください。
その結果GOサインが出た場合は、実際にそう思える衣類を使い、試してみましょう。
素人判断は時に手痛い出費にも
クリーニング店では実際に、
「自分で漂白剤を掛けたらこんな酷い状態になった」
「自分で洗って縮んだセーターはどうにかなりませんか?」
自己判断で処理したことによる相談が多いと言います。
そうした場合、もちろん希望にそった処理を行いますが、中にはお直し出来いないケースも多く、シミ抜き代以上にお金がかかってしまう場合がほとんどだとか。
このような諸々の理由を考慮した上で、もう一度お聞きします。
「もし失敗しても、その衣類は諦められますか?」
- 普段着だから大丈夫。
- 古くなった服だから大丈夫。
- 変わりの服があるから大丈夫。
気持ちが固まったら、あとは試してみるだけです!
失敗を恐れずどんどんチャレンジしてみましょう!
…ちなみに、これはシミに関する基礎知識ですが、ひと口に「汚れ」や「シミ」といっても、一般的にはその性質から主に以下の3つに分けられます。
- 水性のシミ
- 油性のシミ
- 不溶性のシミ
しかし、汚れやシミの性質をより具体的に見ていくと、実際にはさらに細分化され、
- 樹脂のシミ
- 色素のシミ
- タンパクのシミ
- 漂泊のシミ
これら4つのシミを加えた7つに分類されるのです。
実際には「これは何のシミだろう?」と疑問に思うことも多いと思いますが、素人でも衣類についたシミが「水性」と「油性」のどちらであるかを判断するのは、実はそれほどむずかしいことではありません。
以下の方法でシミの性質は簡単に見分けることができます。
①汚れに水を一滴垂らしてみる
②汚れに水が染み込めば水性のシミですが、汚れに水が染み込まず、はじいた場合は油性のシミ
たったこれだけのことですが、知っている場合とそうでない場合とでは、その後の対処の方法が大きく変わってきますので、覚えておいて損はないと思いますよ。