カレーのシミに効く!“華麗”すぎるシミ抜きテクニック

子どもの好きな食べ物ランキングで、必ずと言って良いほど上位にランクインされる「カレーライス」。

スプーンをやっと1人で使うことができるようになった子どもが、顔中口だらけにして一心にカレーを頬張る姿は、とても無邪気で可愛らしいものですよね。

しかし、そうした様子を、内心ハラハラドキドキ・・・いえ、ヒヤヒヤしながら見守っている人たちもいるのです。

そう、全国のパパさん・ママさんです。

スプーンからボタボタとこぼれ落ちる、カレーのルーにまみれたニンジンやジャガイモ。

そして、それを必死に手掴みしようとする子どもたち。

「ところで、そのカレーまみれの手はどうするのかな~?」

小さなお子さんにカレーを与える時は、服の1枚や2枚は捨てる覚悟で挑む・・・それくらいの心構えになっている親御さんも多いのではないでしょうか…

それもこれも、全ての原因はカレーのシミが非常に落ちにくいため。

 

カレーには野菜や肉、油、黄色味を出す香辛料など様々な食材が含まれています。

そのため、カレーによるシミの中は、「水性のシミ」「油性のシミ」「色素のシミ」などに加え、頑固な「漂白のシミ」など、様々な性質のシミが混ざり合った「汚れの複合体」になっているのです。

染み抜きを始める前に…

シミ抜きの基本は「付いたら時間を置かずに直ぐに取る」ということ。

それが、一度付いたらなかなか落ちないカレーのシミともなれば、一刻も早く汚れを取り除きたい気持ちは痛いほどわかります。

ですが、ちょっと待ってください!

シミの付いた衣類が色柄物であった場合は、以下の方法で事前に必ず「色落ちテスト」をしてからシミ抜きを行うようにしてください。

① 白いタオルに洗浄液をつけます。

② 衣類の目立たない所を、タオルでトントンと軽くたたきます。

この色落ちテストでタオルに色がついた場合は色落ちするということになりますので、ご家庭での染み抜きは控え、お近くのクリーニング店にご相談ください。

即実践!シャツに付いたカレーの染み抜き方法

さあ、ここからは実際にカレーのシミ抜き方法を見ていくことにしましょう。

 

①カレーのシミが付いた部分を軽く水で濡らし、台所用の中性洗剤をつけます

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使用する洗剤は基本的にどんな洗剤でも構いませんが、使いやすさという観点から言うと、台所用の中性洗剤がベストでしょう。

アルカリ洗剤だと衣類の色落ちがしやすくなるので、ここはやはり中性洗剤がおすすめ。

蛍光剤入りの洗剤を使用する場合は、衣類によって色目が変わることもありますので、注意が必要です。

綿やポリエステルなどの白い普段着の場合は、洗剤を衣類に直接かけてもOK。

デリケートな素材のものであれば、洗剤を少し水で薄め、染み抜き棒で優しくトントン…とつける方法がおすすめです。

 

②カレーのシミが付いた部分を揉みほぐします

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衣類の素材が綿やポリエステルの場合は、カレーのシミが付いた部分を手で揉みほぐします。

デリケートな素材の衣類などは、染み抜き棒や歯ブラシなどを使用し、シミの範囲が小さい場合は綿棒の使用がおすすめです。

 

一度試してみて効果が薄い場合は、同じ処理を繰り返すことで汚れ落ちが良くなります。

また、洗剤をつけしばらく放置するのも、有効です。

ただし、デリケートな衣類の場合はスレや色落ちが起きやすいので、手で揉むことはお控えください。

デリケートな衣類のシミ抜きには、シミ抜き棒を使用します。

シミ染み抜き棒を使用する時の注意点は、下の生地が濡れないように裏側にタオルを入れ、優しくトントン…と叩くこと。

洗剤が乾いてきたら途中で付け足しながら、少しずつ進めてください。

 

③カレーのシミが付いた部分を水で洗い流します

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カレーのシミが付いた部分を、水で軽くすすいでください。

もし、シミがまだ薄く残っているのであれば、①の処理を繰り返すことでより高い効果が望めます。

その後、カレーが付いたシミ部分を確認し、シミが取れていれば⑤に、シミが残っている場合は④の行程にそれぞれ進んでください。

 

④水で洗い流した後もカレーのシミが残っている場合は、漂白剤を使用します

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漂白剤の使用にあたって特に注意する必要があるのは、色はげです。

従って、漂白剤を使用してシミ抜きを行う場合は、必ず目立たない場所で漂白テストを行うようにしましょう。

方法は以下の通りです。

  1. 綿棒などを使い、衣類の目立たない部分に酸素系漂白剤を少しだけ塗ります。
  2. 衣類に塗った漂白剤の反応を高めるために、ドライヤーで加熱します。
  3. その結果、脱色していなければ漂白テストはクリアーです。

基本的に、漂白剤を塗った部分が色ハゲ(脱色)しなければ問題ありませんが、テストの結果、もし脱色が発生した場合は、漂白剤でのシミ抜きはストップさせてください。

この時に使用する酸素系の漂白剤は、オキシドールでも代用できます。

一方、塩素系の漂白剤は、衣類の染料まで脱色してしまう作用があるので、真っ白な衣類以外には使用を控えましょう。

一度脱色して白くなった部分の色は元に戻すことができないため、くれぐれもご注意ください。

 

⑤カレーのシミが消えていた場合は、そのまま衣類に合った方法の洗濯に移ります

水ですすいだ後にカレーのシミが消えていることを確認できたら、そのまま洗濯機を使用して衣類に合った方法で洗濯を行いましょう。