ズボンやパジャマを濡らし、まだまだ粗相をすることが多くても、洗濯物を乾かすたびに我が子の成長ぶりを実感している親御さんというのは、意外と多いのではないでしょうか。
全国のパパさん、ママさん、あともうちょっとです。
あともう少しの間だけ、どうか大きな心と気持ちで接してあげてくださいね。
子どもの成長の証とも言える、パンツについたおしっこのシミ。
おしっこのシミは、水に溶けやすい「水溶性」のシミになるため、直ぐに洗えばサッと落ちやすい特徴があります。
そのため、ご家庭での水洗いでもほとんどのケースで十分に汚れを取り除くことが可能ですが、長時間そのままにしていた場合には、シミが残ってしまうことも。
なぜなら水溶性のシミは、時間の経過と共に水洗いでは落ちにくい「漂白のシミ」に変化してしまうからです。
その場合は、シミを取り除くには漂白処理が必要になります。
ここでは、普通に洗濯しただけでは落ちないおしっこのシミを取る方法をお伝えします。
先ずは色落ちテストで「シミ抜きOK」かを確認
先ず、これはシミ抜きを始める前の決まりごとになりますが、色柄物の衣類は事前に必ず色落ちテストを行ってください。
もし、このテストで色落ちが見られた場合、それはご家庭での「シミ抜きNG」を意味するサイン。
無理なシミ抜き処理は控え、お近くのクリーニング店にご相談することをおすすめします。
色落ちテストの方法は、以下の通りです。
①白いタオルに洗浄液(洗剤)をつけます。
②洗浄液(洗剤)をつけたタオルで、衣類の目立たない場所を軽く叩き、色移りが無いかを確認してください。
漂白剤を使ったおしっこの染み抜き方法
無事に色落ちテストに合格したら、次はいよいよ実際にシミ抜き方法を見ていくことにしましょう。
落ちにくいおしっこのシミ抜きには、漂白剤を使用しますが、漂白剤は市販の酸素系漂白剤又は、消毒用のオキシドールを使用します。
塩素系、還元系の漂白剤は、基本的に使用しないで下さい
①おしっこのシミ部分に漂白剤を塗ります
漂白剤を塗るものは、シミの大きさに合わせて使いやすいものを選んでください。
■大きいシミにおすすめ…しみ抜き棒、スプレー
■小さいシミにおすすめ…綿棒、ナイロン筆
色柄物の場合は、漂白部分を最小限に抑えるために、シミ部分からはみださないように綿棒やナイロン筆を使って塗るのがおすすめです。
②漂白剤を塗ってしばらく放置した後、つけ込みによる漂白を行います
洗面器やタライ、バケツなどに40℃くらいのお湯と一緒に、規定の量~2倍の量の液体酸素系漂白剤を入れます。
色柄物の場合は、色落ちが発生する場合がありますので、事前の色落ちテストが必須です。
衣類をつけこんだあとは、さらにしばらくそのままにしておきますが、最長でも2時間を超えることはないようご注意ください。
その間、色柄物の場合は色がにじみだす場合がありますので、時々確認をしてください。
もし、色がにじみでた場合は、すぐに引き上げ水でよくすすぎ乾燥させてください。
なお、敏感肌の方は、漂白剤を使ってのつけ込み洗いをした後にはハンドクリームを塗って保湿してくださいね。
つけ込みによる漂白でもシミが落ちなかった場合は、ドライヤーを使ってシミの部分を加熱してみてください。
漂白力は、加熱(温度を与える)することで反応速度が高まりパワーアップします。
衣類とドライヤーは最低でも10~15センチくらい離し、温度を約50℃~60℃くらいに保ったまま、 約5秒~10秒くらいの間、シミ部分に温風をあてます。
③おしっこのシミが取れた後は、衣類に合わせた方法で洗濯します
シミが取れた後は、つけ込みで使用した漂白液ごと洗濯機へ入れ、それぞれの衣類に合わせた方法で洗濯しましょう。
衣類に合わせた洗濯方法
洗濯機の標準コースで洗う
汚れ落ちがよいが、衣類により傷むことがあります。
基本的に、綿・ポリエステル・ナイロン・アクリルとその混紡の衣類を洗う洗い方です。
色柄物の衣類は色移りに注意して下さい
洗濯機の手洗いコースで洗う
汚れの落ち具合はイマイチですが衣類の傷み具合が少なくなります。
主におしゃれ着やデリケートな衣類の手洗いマークの衣類を洗う洗い方です。
手洗いで押し洗い
洗面器などで、手で洗う洗い方です。
衣類をたたんでそのまま洗浄液にひたして、やさしく押して洗います。
基本的に洗濯表示の手洗い×の衣類を洗う洗い方で洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使用します。
手洗いでつけこみ洗い
一番デリケートな洗いの洗い方です。
洗浄液につけこんで動かしません。
この方法でも洗えない衣類は、基本的に家庭では洗えません。
注意事項
基本的にご家庭で洗えない衣類は、シミ抜きを行なわないほうが無難です。
なぜなら、シミ抜き処理を行なうと水を使いますので、輪ジミが発生しやすくなるからです。
輪ジミとは、除去対象のシミの周りにうっすらとできてしまうワッカのような丸いシミのことで、シミ抜きで使った水や有機溶剤に付いた汚れの残りが溶けて周囲に広がることによって発生します。
輪ジミを取るには、プロのクリーニング店に相談するのが一番の最善策と言えるでしょう。
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