朝、流れる鼻水が不快で起き、寝ぼけた顔をしながら箱ティッシュに手を伸ばす・・・
そして、いっきに「チーン!!」
これが、通年性鼻炎を持っている方の一般的な朝の始まりではないでしょうか。
起きてすぐに病院で処方してもらったアレルギーのお薬を飲んでも、その薬が効くまでに何枚ティッシュを使って鼻水をかむのか・・・考えるともったいなくて仕方ありませんよね。
症状の違いがあっても鼻炎というのは非常にストレスがたまるもの。
花粉症と違うところは、鼻炎の方のほとんどの方が「ハウスダスト」が原因でアレルギーを引き起こし鼻水が出てしまうと言われています。
ちょっとしたホコリにも、ダニだけではなく、ダニの死骸やダニの糞が恐ろしいほどの数が・・・
ここまで聞くと、もう鼻炎の方は鼻がムズムズしてきたと思います。
ハウスダストに効果的なのは、一般的に掃除だと言われていますが、もちろんその掃除の中には洗濯も含まれています。
では、鼻炎の方のための洗濯方法と洗濯するべきものをご紹介いたしますので、すぐにでも実践なさってくださいね!
カーテン
ご自宅にあるカーテン。
意外と洗っていない方が多いですが、カーテンは面積も広いぶん、ダニもわんさかいるんです・・・
あまり気がつかなくても、カーテンにはホコリなどが多く付着していますので、ダニはそのホコリを食べに集まる傾向です。
鼻炎に悩まされている方は、まずカーテンを洗ってみましょう!
《カーテンの洗い方》
※水洗い可能な素材のカーテンのみ洗えます
- カーテンレールからカーテンをはずす
- 金具をはずす
- 手や洗濯ブラシでホコリを取る(鼻炎の方はマスクをしながら取ってください)
- びょうぶだたみにする
- 浴槽に30度ほどのぬるま湯を、足のふくらはぎあたりまでため、適切量の液体洗剤を入れる
- 浴槽にカーテンを入れ、足で踏むように洗う(踏み洗い)
- びょうだたみみのまま、洗濯ネットに入れる
- 洗濯機に入れ、標準コースで洗う(汚れが気になる場合は二度洗いしてください)
- 金具をつけ直し、カーテンレールに吊るして干す
浴槽の中で踏み洗いをする際には、足元がすべりやすので十分に注意しながら行ってください。
通常、カーテンは洗濯機で洗うことができるのですが、鼻炎のひどい方は入念に踏み洗いすると良いでしょう。
枕
一見して綺麗な枕でも、実際は皮脂汚れやフケ、髪の毛などで汚れています。
ダニは、人間の皮脂を食べて生きていますので、枕はダニにとっては「お弁当箱」なのです。
ダニのいる枕で寝る生活を続けていては、いくら薬を飲んでいてもなかなか改善されないことが多いので、この機会に是非枕の洗い方をマスターしてくださいね。
《枕の洗い方》
※アクリル綿やパイプ枕は水洗いできることが多いですが、選択表示をきちんと確認しましょう。
1:カバーがついている場合は取る
2:洗面台にぬるま湯を入れ、その中に液体洗剤を加え泡立てる
3:石けん水の中に枕を沈ませ、押し洗いする
4:綺麗な水ですすぐ(2回~3回)
5:洗濯ネットに入れる
6:ネットに入れた枕を洗濯機や脱水機で1分間脱水する
7:形を整えてから平干しする
毛布
毛布こそ、ダニの宝庫です!
ダニは外敵のいない場所で卵を産みますし、その場で糞もします。
毛布は寝汗などの湿気も含んでいますので、ダニにとっては非常に住みやすい場所と言えるでしょう。
髪の毛やフケも毛布の繊維に絡まっていることが多いので、ダニにとっては食べるものにも困らない状況。
同じ毛布を洗わずに使っていたら、治る鼻炎も治りません!
こまめに洗濯することを強くおすすめします。
《毛布の洗い方》
※水洗いOK表示があるか確認してから洗いましょう
1:浴槽に毛布が浸せるくらいのぬるま湯(30度)を入れる
2:ぬるま湯の中に、粉せっけん(1/4カップ)を溶かす
3:びょうぶだたみをした毛布を入れる
4:足で踏みながら洗う
5:水を入れかえてすすぐ
6:毛布を大きめの洗濯ネットに入れてから、洗濯機の中に入れる
7:洗濯機の中に洗剤は入れずに、標準コースで洗う(綺麗にすすぐため)
8:最後のすすぎのときにクエン酸(大さじ3)を入れる
9:洗濯が終わったら風通しの良い場所で陰干しする
もう一工夫!~便利なアイテム紹介~
ハウスダストには空気清浄機が有効ですが、枕や毛布の中までは洗浄してくれません。
そんなときに役に立つのが、布団用クリーナーです。
『ダイソン』の布団クリーナーなどが有名ですよね。
ダイソンは、とてもお小遣いの範囲で購入できるような値段ではありませんので、つらいところ。
しかし、他のメーカーも布団クリーナーを販売していますのでチェックしてみてください。
忙しくて、毛布や枕を洗濯できないときは、布団クリーナーを使ってハウスダストを退治しましょう!
カーペットのお掃除も忘れずにしてくださいね。