夏祭り、花火大会、盆踊り…夏は楽しいことが盛りだくさんですよね!
思い出作りに華を添える浴衣は、日本ならではの伝統的な衣裳です。
一昔前の浴衣は着るのにとても手間がかかり、気合を入れて着付けをしたものですが、最近の浴衣は誰にでも簡単に楽しむことができるように改良されているので、気軽に着ることができるようになりました。
ところで皆さん!着用後の浴衣はどのようにされていますか?
浴衣を毎回洗う人は少ないかもしれませんが実はとても汚れているんです。
暑い時期に着ることが多いため汗の量も半端ではありませんよね。
裾の泥はねや、食べこぼしの汚れは放っておくと頑固なシミとなってしまうのでその都度きれいにしておきたいものです。
近頃は洗濯商品の種類もとても豊富。
汚れもなく短時間の着用でしたら「シワやニオイ」を取るミストもあるので活用してみるのもいいですね。
また、浴衣自体も最近は自宅で洗えるものがほとんどのようですから、まずは洗濯表示を確認してください。
もし洗濯表示がない浴衣でも、綿生地の場合なら基本的に水洗い・丸洗いOKです!
洗濯機編~手間をかけずに洗濯したい方
難しく思われがちな浴衣の洗濯ですが、洗濯機でも洗うことができますよ。
一番気になる色落ちですが、必ず初めに目立たない箇所で色落ちチェックをしてください。
少量の水を浴衣に付けタオルで上から軽くポンポンと叩いてみます。
そこで色落ちのないことを確認できたら丸洗いOKです!
残念ながら色落ちがある場合はクリーニング店にお願いした方がよいでしょう。
もしもの色落ちで他の衣類に付着するのを防ぐために、必ず浴衣を「単独」で洗ってください。
浴衣の傷みを防ぐためにも、「袖畳み」でネットに入れ、「ドライ」や「手洗い」コースに設定します。
洗剤は色落ちや縮みを防ぐためにも中性洗剤を使用しましょう!
また、衿のよれが気になる場合はしつけ糸で縫っていくのですが、写真のようにざっくりと大まかでOKです。
時間がある場合は30分~1時間ほど中性洗剤を溶かした水の中に浸しておくことで、より汚れは落ちやすくなります。
ここで一点注意してもらいたいことがあります!
決してぬるま湯や熱湯を使って洗わないということです。
普段着の洗濯ではぬるま湯や熱湯を使うことでより洗浄能力を増すことができますが、これを浴衣でやってしまうと色落ちや縮みの危険性が出てきますから必ず水で洗うようにしてくださいね。
シワにならないように脱水は軽くかけます。
もしシワがきになる場合は半乾きの状態でアイロンを掛けて取りますが、テカリを防止するためにも必ず当て布をしてから軽く掛けるようにしてください。
生乾きの状態で畳んでしまうと菌が繁殖し臭いの原因となってしまうので、ハンガーに陰干ししてしっかりと乾かします。
着物専用のハンガーで干すのが理想ですが、無い場合は物干し竿に袖を通し陰干しで乾かしましょう。
※写真は収縮棒!長い棒であれば代用可能です。
手洗い編~優しく安心
どうしても洗濯機で洗うのに不安がある人は、手洗いしましょう。
洗面台に水を張り中性洗剤を適量入れ手のひらを使い押し洗いします。
色落ちする可能性があるので、先程も言いましたが湯ではなく水で洗ってください。
また、衿のよれが気になる人は同じくしつけをかけてから洗いに入りましょう。
脱水には洗濯機を使いますが、必ず袖畳みでネットに入れ軽くかけてください。
帯も洗えるの?
基本的に帯は洗うことはしませんが、汚れてしまった場合は洗うしかありませんよね。
手洗いするのが安心ですが、要点さえ押さえれば洗濯機でも洗うことはできます。
帯の素材はポリエステル・化繊が多く自宅で洗濯可能ですが、「絹・金糸を使用している場合」「帯の中に芯が入っている場合」は自宅で洗うことはできません。
信頼のできるクリーニング店、もしくは呉服店に相談してくださいね。
自宅で洗う場合はまず色落ちしないかチェックをします。
帯は洗うことを前提で作られていないので、特に色落ちには注意が必要です。
目立たない箇所で水を付けてタオルなどで軽く叩き、色移りがなければ洗濯OK!
必ず「オシャレ着洗い」「手洗い」コースで優しく洗ってください。
洗剤も中性洗剤を使用し、脱水も軽く済ませましょう。
実は汚れよりもシワが気になる帯ですが、アイロンである程度取ることができます。
かけるときは必ず低温設定し当て布の上からかけるようにしてください。
帯は洗うことが少ない分、使用後のお手入れが肝心となりますよ。
■使用後はハンガーにかけて湿気を取る
■水で濡らしたタオルを固く絞りホコリや汗を軽く拭く
■汚れがついたときには部分洗いで落とす
■市販されているしわ取りミストや除菌スプレーを使用する
こんな感じでお手入れしていれば、洗うのは数年に一回で十分です。
来年の夏はたくさん浴衣を着てお家でじゃんじゃん洗い、粋な日本の夏を大いに楽しみましょう!