胸元を飾るアイテムのスカーフは女性にとっては必需品。
アクセントとしてのオシャレ使いや、寒い時季などは防寒としての役割も果たす優れものですね。
また、近頃の男性はとてもオシャレになりました。
紳士売り場には、男前を上げる素敵なスカーフがたくさんと並んでいます。
そんなスカーフですが、直接肌に触れることが多く、アレンジするときに手の汗がついたりと意外に汚れているものです。
また、長い間洗濯をせずにいると汗じみがつき、特にシルクのスカーフは汚れでふわっとした風合いが失われ、せっかくの高級素材も台無しですね。
洗濯機でガラガラと洗ってしまうと、「生地のはりがなくなった」「小じわがとれない」「色のつやがなくなった」など思わぬミスがおきてしまいます。
オシャレ小物もシルクのスカーフだってお家で洗濯!
プロもオススメするスカーフの洗い方をマスターしましょう!
明るいところで汚れを確認してみましょう
《用意するもの》
- たらい×2
- ナイロンネット×2
- 中性洗剤
※ここではシルクのスカーフの設定で説明しています。

1:全体を広げて、汚れやしみがついていないか確認
スカーフを食卓テーブルなどの大きな台の上に置き、汚れの確認をします。
白で無地のビニールクロスの上で確認すると探しやすいです。
シミがあった場合はシミの処理をして、なければそのまま洗いに入ります。
しみをとる
1:たらいに25°の水を入れ、水は6ℓ、洗剤をいれたらよくかき混ぜる。

2:シミの部分にナイロンネットを持ち、指先に力を入れて小刻みに叩きます。

一つのたらいに水を入れ、もう一つにも水と中性洗剤を原液のまま少量入れます。
ナイロンネットも水用と洗剤用と分けておきます。
しみをとるコツはナイロンネットで叩いて汚れを浮き出させることです。
ここで絶対にこすることはNG!生地を傷めてしまうだけです。
しみがとれてきたら、生地についた洗剤を水で薄めるため、水用のナイロンネットに水を含ませ叩いていきます。
ここでワンポイントです!しみがとれた後にその部分だけ、色の艶が悪くなることがありますよね?
それはどうしても仕方のないことですが、目立たなくする方法として「しみの周辺も同じように叩いてぼかす」、これでかなりわからなくなります。
スカーフ全体の柄や色合いを見て上手に仕上げていきましょう。
全体洗い

スカーフを泳がせるような気持ちで、手前にたぐりよせたり、向う側へ押したりして洗い、これを数回繰り返します。
シルクの艶を失わないように洗剤は薄め、水の温度は25°くらいと低めにします。
洗剤液の濃度は普通「水2ℓにつき小さじ1杯」ですが、汚れの度合いでも変わってきます。
逆に汚れが少ない場合は控えめにして入れてください。
また、サイズや厚さによっても多少変わってきます。
標準サイズ88×88の場合だと、中くらいのたらいで4~6ℓ必要です。
たらいの中で振り洗いして汚れを落としていくので、ある程度の水の量があった方が汚れ落ちはよいので、効果を上げるためにもこのくらいの大きさは必要といえます。
すすぐ

洗うときと同じ要領ですすぎ、水の温度も25°です。
水だけが入っているたらいですすぎをしていきます。
洗うときと同じ要領でスカーフを水の中で揺らしながら1回すすぎます。
脱水
1:軽く水をきり、洗濯槽に広げて脱水

2:手首を前後に動かして振りさばく

洗濯機によっても違ってきますが、全自動の場合だと約1分弱の脱水、湿り気のある状態ですぐ取り出し振りさばきます。
手で持ち振りさばいてしまうと、どうしても指に力が入ってしまい、デリケートなスカーフはよれて傷んでしまいます。
手にかけて振ることでスカーフに力が加わらず、みるみるうちにしわが取れますよ。
アイロン

縁のまつりをひっぱりながら、すっといっきにかけていきます。
振りさばいたらすぐにアイロンをかけます。
乾いてからアイロンをかけると、小じわがとれませんので注意してください。
アイロン台は、スカーフの4分の1以上の大きさがあると効率よくかけることができます。
スカーフには湿り気がるので、ドライアイロンでOKです。
設定はシルクの適温よりも少し高めでかけていきます。
スカーフの艶が失われないように、最初に裏からかけてください。
コツとして、アイロンにかかる力を後方にしていきます。
そうすることで、先が浮いて軽く動かすことができるので跡がつきにくくなります。
縁は水分が多く残っているため、最後にかけるようにしましょう。
最初にかけてしまうと、仕上がりがペタンとなりスカーフの柔らかさを出すことができません。
※色落ちには十分注意してください!
赤や黒などの濃い色のものは色落ちすることもあります。
これ大丈夫かな?と心配なときには、台の上に白いタオル敷き、洗剤液をガーゼに少し含ませて端の箇所を叩いてみましょう。
ここでタオルに色が付く場合、水洗いはちょっと無理なのでドライクリーニングに出すことをおすすめします!
まとめ
首もとを飾るそのスカーフは、まさにその人の趣味や個性が感じとれるいわば顔のようなもの。
さあ!きれいなスカーフを身に付けてさっそうとお出掛けしましょう!