あなたにも、こんな経験はありませんか?
ズボンや上着のポケットにティッシュを入れたまま洗濯機をまわしてしまい、脱水後に取り出してみると、細切れになったティッシュのカスが洗いたての洗濯物にびっしり…
あるいは、入れっぱなしになっていたボールペンやサインペンからインクが漏れ出し、他の洗濯ものに色移りしてしまった…
「面倒だったので…」
「つい、うっかりしていて…」
洗濯前にポケットの点検を怠ったがために、とんでもない手間を要する事態になることを考えたら、事前にポケット中身を確認することくらい大した労力ではありませんよね。
洗濯機の中にはキケンがいっぱい…?
ちなみに、誤って洗濯して衣類に付着してしまったテッシュペーパーは、完全に乾燥させてから粘着テープを使うことで綺麗に取り除くことができます。
しかし、洗濯前に確認しなければいけないのは、何もポケットの中のティッシュだけではありません。
洗濯機の中に入っている洗濯物を、改めて見直してみましょう。
そこにはボタンやファスナー、ホック、ヒモなど、見るからに他の衣類と絡まりそうなアイテムがちらほら。
また、そこには卸したてのジーンズなど色落ちしやすい衣類も混ざっています。
他にもペットの毛がついた靴下や、見るからに落ちにくそうな汚れがついたふきんなど、果たして本当にそのまま洗濯機を回してしまってもいいのか悩んでしまう面々がズラリ…
そうです。
洗濯機の中にはポケット以外にも、洗濯前に確認しなければいけない多くのポイントが隠されているのです。
洗濯前のチェックポイント~ファスナー、ホック、ボタン
洗濯機や乾燥機を回すと、洗濯漕内でファスナーやホックが他の衣類に引っかかり、時には生地を傷めてしまうケースが目立ちます。
中でもファスナーは、洗濯時に遠心力の付加が加わることで壊れやすくなります。
ファスナーやホックなどは、あらかじめ閉じてから洗濯するのが衣類を傷めないコツです。場合によっては、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。
また、ボタンも素材や大きさによっては洗濯機の遠心力によって壊れやすい物のひとつですので、こちらも洗濯ネットを使用するか、ボタンを留めてから衣類を裏返すなどの工夫をするといいでしょう。
ちなみに、プロのクリーニング店でもファスナーやフック、ボタンなどは必ず閉じて、衣類を保護しながら洗っています。
洗濯前のチェックポイント~色落ちテスト
色柄物の衣類や初めて洗う衣類は、色落ちテストをしてから洗濯するようにしましょう。
特に、ジーンズなど色の濃い衣類や色落ちしやすい素材の場合は必須となります。
実は、洗濯機を使った洗濯の失敗例で一番多いのが、この色落ちテストを怠ったことによる、他の衣類への色移りです。
また、色落ちは衣類からだけではなく、ボタン・ワッペン・プリント・スパンコールなどの付属品から発生する場合もあるので、そうした点も見落としがないよう意識的な注意を心掛けましょう。
洗濯前のチェックポイント~毛やゴミなどの除去
衣類に付着した毛や細かいゴミ、糸くずなどは、洗濯機に入れる前にできるだけ取り除いておくようにしましょう。
洗濯前に取り除いておかないと、洗濯機の中で他の衣類に毛やゴミ、糸くずが付着してしまい、脱水・乾燥後の手間が増えてしまいます。
洗濯前に取り除くようにしてください。
特に気を付けていただきたいのが、犬や猫などのペットの毛です。
衣類に絡みついたペットの毛は、カーペットクリーナー(通称コロコロ)などを使用して、事前に除去しておきましょう。
洗濯前のチェックポイント~洗濯ネットの使用
プロのクリーニング店でも欠かせないアイテムとなっている洗濯ネット。
洗濯ネットは、洗濯時の「擦れ」や「揉み」から衣類を守るだけではなく、衣類の型崩れや衣類同士のからまりを防ぎます。
また、糸くずやゴミの付着、色移りなどの防止にも高い効果を発揮する優れものです。
現在では様々な形状・大きさの洗濯ネットが市販されていますので、洗うものに合わせて適切な洗濯ネットを使い分けるのも、洗濯上手のポイントです。
ラメやスパンコールなどの装飾品がついたデリケートな衣類を洗濯したい場合なども、洗濯ネットを活用しましょう。
洗濯前のチェックポイント~シミや汚れの点検
洗濯機を使った洗濯では衣類が均一に洗われるため、頑固な汚れやシミ部分には洗い残りが起きてしまうことがあります。
ですから、シミや頑固な汚れが付着している場合は洗濯前に前処理を行って、できるだけ取り除いておくようにしましょう。
面倒に感じることもあるかもしれませんが、洗濯前にこうしたシミや汚れをある程度取り除いておいた方が、洗濯機を回した時にも効率的に汚れが落とせるだけではなく、衣類への負担も軽減され、優しく洗うことができるのです。