洗濯ネット…それは、ご家庭で誰もが簡単にプロの洗濯技術に近づくことができる、魔法のようなアイテムです。
洗濯ネットを上手に活用することで、洗濯時に起こりやすい衣類の痛みを防ぐことができます。
もちろん、プロのクリーニング店でも洗濯ネットは大活躍し、欠かすことのできない存在となっています。
洗濯ネットは、洗濯時の「擦れ」や「揉み」から衣類を守るだけではなく、
✔衣類同士が絡まり、引っ張り合うことを防止する
✔ホックなどの引っかかりを防止する
✔ボタンや装飾品の損傷を防止する
✔型崩れを防止する
✔衣類への糸くずやゴミなどの付着を防止する
✔他の衣類への色移り防止する
こうした様々な予防効果を発揮する、大変便利なアイテムとなっています。
一般的に以下のような衣類に関しては、洗濯の際に洗濯ネットへ入れた方がよいとされていますので、ご家庭で洗う際にはぜひ洗濯ネットをご活用ください。
- ニットやウールなどを使用した型崩れしやすい衣類
- ヒモが付いていて他の洗濯物と絡まりやすい衣類
- ブラウスやストッキングなど生地が薄い衣類
- ビーズなどの飾りが付いた衣類
- 濃い色の衣類
他にも、毛玉ができやすい衣類などを洗う際には、洗濯ネットが有効です。
毛玉の多くは、生地の擦れが原因で発生しますので、洗濯ネットに入れることによって洗濯漕内で他の衣類との接触を防ぎ、生地へのダメージを和らげてくれます。
色々あった!衣類によって使い分けたい洗濯ネットの種類
ひと口に「洗濯ネット」と言っても、現在では様々な形の洗濯ネットが販売されています。
ここでは、市販されている物の中でも代表的な形の洗濯ネットを、いくつかご紹介したいと思います。
- 目の粗いネット…衣類のからまりや破れなどを防ぎます。
- 目の細かいネット…ビーズやスパンコールなどの飾り付き衣類用。また、糸くずの付着も防ぎます。
- ブラジャー専用ネット…ワイヤーやカップの変形を防ぎます。
- 大物用ネット…毛布やタオルケットなど、大物を洗う時に使います。
- ハンガー型ネット…衣類を固定することで、縮みや型崩れを防ぎます。
洗濯ネットに衣類を入れる時のポイント
■ホックやファスナーなどが付いた衣類は、洗濯ネットの中でホックなどが他の衣類を傷つけないように、あらかじめ閉めてから洗濯ネットに入れるようにしましょう。
■濃い色の衣類、プリント、刺しゅう、ラメや飾りが付いた衣類は、裏返してから洗濯ネットに入れましょう。
衣類がクッションの役目を果たすため、飾りなどを守ってくれます。
また、裏返して洗うと、通常時よりも衣類の色あせや色移りも抑えることができため、一石二鳥です。
■使用する洗濯ネットの大きさは、衣類に合わせて選びましょう。
もし洗濯ネットが大きい場合は、余っている部分のネットを結ぶか、あるいは洗濯バサミを使って衣類に合わせた大きさに調整してから使っても構いません。
■シミや汚れがある衣類は、汚れた部分が外側になるように畳んでから、洗濯ネットに入れるようにしましょう。
洗濯ネットに衣類を入れて洗濯した場合、そのまま洗うよりも洗浄力が低下しますので、汚れた部分はできるだけ外側に向けておくことが、少しでも汚れの落ち具合を良くするためのポイントです。
この時、衣類についたシミなどの表面的な汚れは、事前にできるだけ落としておくようにしてください。
良いことだけじゃない?洗濯ネットを使うことによるデメリット
洗濯ネットの使用には、衣類を傷みから守り、色移りや型崩れを防止するなど様々なメリットがありますが、逆に洗濯ネットを使うことで生じるデメリットというのも、少なからず存在しています。
万能選手と思われていた洗濯ネット…
気になるそのデメリットとは、主に以下の2つになります。
✔洗濯ネットに入れない衣類に比べると、汚れ落ちやすすぎの際の効率が悪くなる
✔洗濯ネットに入れない衣類に比べると、洗濯後のシワが増える傾向にある
こうしたデメリットと上手に付き合うためには、まず何でもかんでも洗濯ネットに入れることを控え、状況に応じた適切な洗濯ネットの使用方法を心掛けることが重要です。
もちろん、その際には上記で述べたように、洗濯する衣類によって洗濯ネットの形や種類を使いわけることも必要になります。
シミなどの表面的な汚れはあらかじめ前処理で落としておこう
洗濯ネットに衣類を入れる前に、ひとつだけ注意していただきたいことがあります。
それは、衣類にシミや汚れがある場合です。
すぐに取れそうなシミや汚れの場合は、洗濯ネットへ入れるまえに、台所用洗剤で問題の箇所をピンポイントで洗い流しておくなど、簡単な前処理をしておくようにしましょう。
このように、出来るだけ汚れが落ちやすい状態にしてから洗濯ネットに入れることで、洗濯完了後の仕上がりに大きな差が生まれます。