シトシトシト…
ジメジメジメ…
ウツウツウツ…
長く降り続く雨は、私たちの心を憂鬱にし、暗い影を落とします。
「晴天よりも雨降りが好き」
「カラッと乾いた空気より、ジメッと湿った空気が好き」
そういう方は、少ないはずです。
しかし、中には例外もあり、人にとっては不快なそうした環境を何よりも好む変わり者が存在します。
それが、“カビ”です。
布団に寝ているのは人間だけじゃない
湿度が高いジメジメした天気…特に梅雨時は、カビが最も増殖しやすい“超”活動期。
衣類や布団などの繊維製品はカビにとって最高の寝床となり、劣化や大きなダメージを受けやすくなります。
中でも、外に干したり自宅で洗うことができない“布団”をどう扱うのかが、大きな課題と言えます。
なぜなら、「梅雨時はふとんが一番カビやすい時期」だからです。
私たちは寝ている間に、コップ一杯程度の汗をかくと言われていますが、かいた汗はどこへ行くのでしょう?
それらはふとんに吸湿され、湿気となって蓄積されます。
梅雨時の最盛期であれば、畳の上にふとんを一週間も敷きっぱなしにすると、畳は文字通り“カビの温床”になることでしょう。
ですから、梅雨時の万年床は絶対におやめくださいね。
一度吸湿されるとどんどん蓄積される布団の湿気…心地良い眠りのために、何としてでも取り除きましょう。
除湿方法その1~布団乾燥機を使った強制除湿
ランニングコストは掛かりますが、布団の除湿には専用の布団乾燥機を使って強制的に除湿するのが、最も高い効果が望めます。
温風を送って湿気を飛ばしてしまうこの方法は、布団の内部や細部にいたるまでしっかりと乾燥させることが可能。
同時にダニ対策も出来て、一石二鳥です。
しかし、温風を当てるということは乾燥後にしっかりクールダウンさせないと、夜は暑くて寝ていられません。
暑いままだと寝汗の原因になって逆効果です。
布団乾燥機のは午前中に使用するようにして、午後から夜までの間は、しっかりクールダウンさせましょう。
ただ、中には布団乾燥機の使用は面倒くさいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
何枚も布団がある場合は、一枚ずつ乾燥させるしかないため気持ちはわかりますが、こればかりは避けようの無い問題です…
除湿方法その2~布団専用の除湿シート(マット)を使う
布団に蓄積された湿気を吸い取ってくれる、布団の下に敷くタイプのシート(マット)です。
除湿シート(マット)は、使用後に洗って乾燥させれば再利用可能なものが主流ですので、いつも清潔に使うことができます。
使い捨てタイプの吸湿シート(マット)もありますが、コストパフォーマンスの点から言うと、あまりおすすめできません。
エコで経済的ですが、ただ残念なことに、布団の中の湿気を完全に取り除くまでにはいたりません。
除湿方法その3~除湿機を使いながら室内に干す
最新型の除湿機はどれも高性能で、非常に高い除湿性能を発揮してくれます。
シャツやタオルなその洗濯物を部屋干しする場合は、外部から湿気が入りにくく機密性の高い、お風呂場と脱衣場でしながら除湿機を使うのが効率的。
一方、布団の場合は専用の物干しを利用するか、室内に立てかけるなど工夫しながら除湿機を動かします。
この方法であれば、一度に複数の布団を乾燥させることができる上に、乾燥後に熱が残らないのでクールダウンさせる必要がありません。
間違った外干しは逆に湿気を取り込む原因に
ところで、布団には外干しするのに最適な時間があるというのはご存知ですか?
単純に夏場と冬場でも、ふとんを干す時間帯は変わってきます。
しかし、理屈ではわかっていても、梅雨の合間にわずかな晴れ間がのぞけば、すぐにでも布団を干したくなりますが、たとえ晴れ間でも梅雨時の外干しにはちょっと気を使わければなりません。
晴れていても、雨上がりの午前中は湿度が極めて高いため、この時間帯に干すと返って空気中の湿気を布団に取り込む結果になってしまうため逆効果。
午前中は、太陽光の影響で地表から蒸発した湿気の多くが、空気中に多く舞う時間帯なのです。
ここは逸る気持ちをぐっと抑えましょう。。。
布団の湿気は梅雨時だけの問題ではありません。
特に、普段から万年床になっている布団は特に要注意。
最近、敷き布団をめくってみたことはありますか?
ここでドキっとしたあなた…今すぐ確認してみましょう。
意外と気を使う、布団の湿気とカビ対策。
どうしても自宅での除湿対策が取れない方は、ネットから注文できる今話題の“宅配クリーニング”を利用してみてはいかがでしょう。
業者によっては布団の丸洗い可能なサービスを提供しているところもあります。
一度試すと、布団本来のふっくら感が戻り、その気持ちよさが病みつきになること間違い無しです。
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