日本で洗濯といえば、どこの家庭でも全自動洗濯機を使って水洗いを行い、天気が良ければ外干しというのが習慣ですよね。
お湯を使って洗うことで洗浄力が増すことは知られていますが、残念ながら日本の洗濯機にはそうした機能が付いていません。
いろいろと調べていくうちにわかったことは、海外の洗濯機にはお湯を使う機能が付いていて、中にはなんと95°まで水温を上げることのできる洗濯機もあるみたいです。
これはかなりの汚れが落ちそうですよね。
日本の家電メーカーは安全重視なので、高温のお湯を使う洗濯機が発売されることは、今後も難しいのが現状でしょう。
でも、その洗浄力を一度試してみたいものです。
日本のお隣りさん~韓国の洗濯事情
韓流ドラマの一場面で、洗濯物を手で洗ったり、洗濯板を使う場面を目にして、「あれ?韓国は洗濯機を使う習慣がないのかな?」と思ったことがあります。
調べて見ると、とても面白い韓国の洗濯事情を知ることができました。
洗濯機がある家庭でも、使うのは脱水と布団を洗う時だけで、それ以外の洗濯物は手でじゃぶじゃぶと洗いながら時には洗濯板を使い、足で踏みつけて洗うこともあります。
韓国の家庭では、未だに洗濯板はどこの家庭にも常備されているそうですよ。
中には日頃のストレスを洗濯物にぶつけて発散している人もいるとかいないとか…
「そんな昔ながらの洗濯方法で綺麗になるの?」と、ついつい思ってしまいがちですが、これが意外と綺麗に仕上がるみたいです。
でも、布団は洗濯機で洗えるのでしょうか?
韓国の布団は、日本の布団とはちょっと違っていて厚さがなくペラペラです。
いわゆる煎餅布団というやつです。
日本では布団カバーを掛けて使いますが、韓国ではカバーをする習慣はありません。
ですから洗う頻度も多くなり、洗濯機を購入する際には布団を洗うことを前提に、容量の大きなものを選んで買うそうです。
そして、韓国の驚くべき洗濯事情の極めつけと言えばコレです!
なんと、洗濯物を鍋に入れてグツグツと煮込む!?という洗濯の方法があるとか。
何でも昔から韓国に伝わる究極の洗濯法のようで、煮込む理由は「韓国人が白い物が好きだから」というのです。
要は熱湯で殺菌することにより洗浄力をアップさせ、完璧に白くする!ということのようです。
ここでのコツは塩を少量入れることらしく、実際にそれで本当に漂白されて真っ白になります。
韓国の女性は美意識がとても高く、成人した記念に親から子へ整形をプレゼントする…なんていうこともあるので、洗濯物にも美白=美しさを求めているのでしょうね。
そこで、韓国の家電メーカーは熱湯で洗える洗濯機を開発して販売!が、しかし、これは撃沈だったとのこと。
安全性も完璧ではない上に価格も相当高いため、売れ行きはあまり伸びることなく、販売は中止となりました。
また、韓国は黄砂が吹くので洗濯物を外に干すことができません。
普通マンションにはベランダがあって日本ではそこから先はもう外ですよね?
でも韓国ではちょっと違います。
ベランダのその先にはまた窓が付いて外気シャットアウト!しています。
その理由は、お隣の中国大陸内部の砂漠から飛んでくる黄砂を侵入させないための対策なのです。
と~っても寒い、ロシアの洗濯事情
ロシアでは冬になると日が差すことがあまりなく、いつも曇り空なので洗濯物を外干すことはできません。
そのため、干す時には室内ではなく、お風呂場にロープを張ってそこで乾燥させるみたいですね。
なんだかジメジメしてそうで、きちんと干せるのかな?と思いますが、とても寒いロシアではセントラル暖房が完備されており、どの場所にいっても均等に暖かいためバッチリと乾きます。
洗濯にお湯を使うこともありますが、それは主にシーツやベッドカバーなどの寝具類を洗う時のようです。
外で干すことがあまりできないロシアでは、
日光の変わりとして熱湯を使い、殺菌やダニ退治をします。
洗濯機ですが不思議なことに、日本製のものは販売されていないようです。
高級品として売られているのがドイツ製で、一般ではロシア製や韓国製が多く見られます。
TVなどのオーディオ類は日本製のもので溢れているのになぜでしょうね?
ちなみに、洗濯後のアイロンですが、ロシア人は見栄っ張り!?なのか、ほとんどの洗濯物にきっちりとアイロンを掛けます。
ジーンズにもシーツにもアイロンを掛けるそうですが、シーツの場合は殺菌が主な理由のようです。
ヨレヨレした服やシワシワの服を着ている人は「だらしがなく、仕事もできない、貧乏な人」と見られてしまうようですよ。
ロシアに行くことがあればしっかりアイロンをかけたシャツで歩きましょう。
最後にもう一つ、ここで面白い洗濯方法をご紹介します。
ロシアの氷点下になる地域では、洗濯物を外干しして水分をカチンコチンに凍らせてから、
その氷を振り払って乾燥させる人もいるようです。
果たしてその方法で、実際に洗濯と乾燥が可能なのかは大きな疑問ですが、いつか試す機会があればぜひ実践してみたい方法ですよね。