家庭の中で、汚れる頻度が非常に高いにも関わらず、洗濯することが難しいアイテムのひとつに“カーペット”があります。
カーペットと言えば、重く大きいものがほとんど。
そのため、家庭用の洗濯機で洗うことが困難なケースは珍しくありません。
仮に洗えたとしても、ただでさえ重たいカーペットが大量の水を吸ってしまった状態を想像すると、それだけで洗う気は失せてしまうというもの。
そんな時には、今回ご紹介する部分洗いの方法を試してみてください!
丸洗い?部分洗い?カーペットの基本的な洗い方
カーペットの洗い方は、基本的に大きく2種類に分けられます。
- 丸洗い
- 敷いたまま部分洗い
そして、これらはさらに以下の3通りの方法に分けられます。
1.カーペットを外したら、大きさに合わせて丸ごと洗濯機や浴槽などに入れて洗い、干す。
ただし、洗濯後は大量の水を含んでいるため、干す時は非常に重くなります。
また、乾燥後に波打しても、ご家庭ではアイロン掛けをすることが困難です。
2.カーペットを敷いたまま、中性洗剤と40度前後のぬるま湯を混ぜたものを汚れ箇所に噴霧。
その後、綺麗な雑巾を使って拭き取ります。
この時、水分や汚れが残っていたり乾燥時間が長引くと、カビや異臭を発生させるため注意しましょう。
3.スチームクリーナーを使用し、スチームの力で汚れの除去と除菌を行います。
この中でおすすめなのは、カーペットを敷いたままできる点や汚れをすぐに拭き取る点が評価できる、2番目の方法です。
即実践!自宅でカーペットを洗ってみよう
- 40度前後のぬるま湯
- 中性洗剤
- 厚手の雑巾やタオル
- 掃除機
※今回はさらに発展型として、“掃除機”も使用します。
※カーペットクリーニングは、乾燥した状態で予め「ほこり」や、「食べこぼし」などを取り除いてから行ってください。
■手順1
カーペットを敷いたまま、中性洗剤と40度前後のぬるま湯を混ぜたものを汚れ箇所に噴霧します。
■手順2
汚れが溶けるまで、少しの間そのまま放置します。
この時、古い歯ブラシで優しく擦ると汚れが浮いて落ちやすくなります。
■手順3
綺麗な厚手の雑巾を2つ折りにして汚れ箇所の上に乗せ、雑巾の上から掃除機で吸い取ります。
雑巾でこするだけではカーペットの奥に押し込まれていくだけの汚れも、こうすることで雑巾に移し取ることができます。
■手順4
吸引後の濡れたカーペットは、扇風機などの風を当てて自然乾燥させます。
既に掃除機の吸引力で大方の水分は雑巾に吸収されていますので、乾燥までにそれほどの時間は要しません。
作業を行う上での注意点
1.汚れに噴射するお湯の量を多くし過ぎないように注意しましょう。
雑巾だけでは水分を吸収することが難しくなるため、掃除機を使った際に水分が入って故障の原因になります。
水分を吸っても大丈夫な湿式掃除機をお持ちの方は、そちらをご使用ください。
2.雑巾はなるべく厚手で大きいサイズのものを用意しましょう。
その方が水分をより多く吸収できます。
さらにそれを2つ折りにすることで、掃除機本体に水分が入る危険が少なくなります。
3.常温の水よりも40度前後のぬるま湯を使用する方が、あらゆる汚れに対して効果的です。
4.時間が経った汚れは溶けるまでに時間を要します。
その際は10分程度放置してから、使わない歯ブラシで生地が傷まないように擦ってから吸引してみましょう。
5.作業を行うとカーペットはどうしても濡れてしまいますので、ニオイやカビの原因を作らないためにも、扇風機などを利用して早めの乾燥を心掛けましょう。
その際にカーペットをめくれる場合は、めくった状態で裏側からも乾燥させてください。
6.掃除機による長時間の吸引は、機械に水分を吸い込む可能性が高くなるため、3秒~5秒くらいのスパンで一度吸引を止め、汚れの取れ具合を確認してください。
汚れや水分が残っている場合は、また同じように短時間での吸引を繰り返しましょう。
7.この方法は水に濡らすと色落ちするカーペットには向いていません。
染料が出やすいシルクのペルシャ絨毯のような高級カーペットに試すことは控え、プロにお任せしましょう。
まとめ
この方法を応用すると、ソファーや座面に布地が使用されている椅子などの部分洗いにも対応できます。
また、お茶やワインなどのシミ汚れの場合は、色柄物用の漂白剤をほんの少し付けてから処理すると、漂白と除菌が同時に行えます。
玄関マットなど小ぶりなものは、今回ご紹介した方法で全面を洗うことも可能です。
試してみても落としきれない汚れがある場合は、素直にプロのクリーニング店に依頼しましょう。
プロであればカーペットのタイプと汚れの質に合わせた処理方法や機材を持ち合わせていますので、安心してお任せできますよ。