知っているようで知らないクリーニング店の種類と優良店の見つけ方

誰もが一度は利用したことがあるクリーニング店は全国に約6万8千軒ともいわれ、その数からも私たちにとって非常に身近な存在であることがおわかり頂けると思います。

現在ではどこの家庭にも自動洗濯機があり、ほとんどのものは自宅で洗うことが可能ですが、大切な衣服や制服、布団などはクリーニング店に出すことが多いのではないでしょうか。

また、クリーニング店から帰ってきたYシャツやブラウスの仕上がりはやはり違います。

「ビシッ」と決まっていると見ていて気持ちが良いものですし、袖を通した時にはとても気が引き締まり、「さすがはプロの技だな」と実感しますよね。

私たちが快適に生活する上で必要不可欠なクリーニング店ですが、そこには実に様々な種類や違いがあるのです。

 

クリーニング店の種類とその違いとは?

皆さんがよく利用しているのが「取次店」や「持ち込み店」ではないでしょうか?

その他にもクリーニング店には以下のような種類があります。

 

■取次店

自社の工場を持たないため、洗濯物は専門工場に出し、受渡しのみを行うお店です。

 

■持ち込み店

お客様から洗濯物を持って来ていただく店のことを「持ち込み店」といいます。

 

■パッケージプラント

クリーニング店と作業場が一体となったお店のことをいいます。

 

■外交員・ルートマンが回る店

お得意先を定期的に回り、洗濯物をお預かりし、仕上がり次第お届けするシステムです。

お客様のところに行く人のことを「外交員」「ルートマン」と呼び、コミュニケーションをとりやすいことから、大きな信頼関係を築くことができます。

 

■ホールセール工場

あまり聞きなれない言葉かと思いますが、ホールセール工場とは「ドライクリーニング」専用の洗濯工場をいいます。

取次店や同業者からドライクリーニング受注したものをまとめて洗濯します。

また、毛皮・皮革・和服・じゅうたんなど特別なものを洗う工場もあります。

 

■リネンサプライ

「リネン」とはシーツやテーブルクロスのことをいい、「サプライ」は英語で提供することをいいます。

クリーニング業者が所有するリネン品を、ホテルやレストランなどと契約し貸与するシステムです。

 

■宅配クリーニング

今、じわじわと人気が出てきているのがこの宅配サービスです。

ネットから申し込みをし、専用ボックスに洗濯ものを入れ、宅配業者が自宅まで回収しにきます。もちろん仕上がった洗濯物は宅配便で届けてくれます。

時間のない人やクリーニング店まで距離があってなかなか行けない人、特に独身男性にはありがたいシステムのようです。

 

優良店の見分け方

お店の雰囲気から感じ取る

このようにクリーニング店は種類で営業内容もさまざまですが、せっかく大切な衣服をきれいにしてもらうのですから、まずは良いクリーニング店を見分ける眼を持ちましょう!

クリーニング屋さんは洗濯物の汚れを落とすプロですよね。

清潔を売りにしている店舗が何となく汚れている、陰気な感じがするお店はあまりよろしくありません。

看板もすっきりしていて、店の外回りも清掃が行き届いているお店はアイロン一つにしても、しっかり丁寧な仕事してくれるものです。

まずは、「店内がよく見えるお店」を選んでみてください。

店の中がよく見える=「技術に自信がある証拠」だと思いませんか?

店内は明るく清々しい、整理整頓されている、受付けの人が明るく笑顔、誰でも気軽に入ることのできる店をまずは探してみましょう!

 

肝心の技術はいかほど?

さあ!外見的に合格したら、次はもっとも大切な技術力ですよね。

クリーニング技術を見分けるのは素人の私たちにとっては、ちょっと難しいかもしれません。

シミ拭きなどは目に見えてわかりますが、目に見えない汚れなどは見ただけではわからないものです。

ではどこで見分ければいいのか?

それはYシャツやブラウスなどのアイロンの仕上がりを見ればだいたいの評価ができます。

アイロンの仕上がり具合を見るポイントは、「えり回り」「首回りのふくらみ」「前立て」が真っ直ぐ伸びていることです!

 

品質チェック項目・Yシャツ

  • えり、カフスの汚れは取れているか?
  • シミは残っていないか?
  • のりの固さは要望の通りに仕上がっているか?
  • ボタンは取れていないか?
  • 臭気はないか?

品質チェック項目・ネクタイ

  • 汚れは取れているか?
  • シミは残っていないか?
  • ふっくらと丸みを帯びて仕上がってきたか?
  • 裏の芯地は丸まっていないか?

受け付けの知識や受け答え

良いクリーニング店はお客の要望を聞いてくれるものです。

「仕上がりに不満がある」「シミが落ちていない」「プレスをもっとして欲しい」などなど。

もし、再度のシミ抜きに応じてくれない、落ちてもいないのに追加料金を払わされるなどする店はおすすめできません。

こちらから質問したことにも答えられる、知識が豊富で信頼できる人であることもポイントです。

例えば、お客の要望を聞いてから品物を目の前にして再度、「これでよろしいでしょうか?お改めください」と念を押してくれる丁寧な接客のお店がよいですね。

また「クリーニング組合」に加盟しているお店であることも確認してみましょう。

もし、何か問題が起きたときには規則に従って保証してくれますし、業界のモラルを守られているお店がほとんどです。