洗濯をする気になるのも、衣料品の汚れや臭いが気になるからにほかなりませんよね。
この汚れとの正体とは一体何でしょう?衣服が汚れると何がいけないのでしょう?
皆さんが日常生活で当たり前のようにしている洗濯ですが、この素朴な疑問について一緒に考えてみませんか?
たかが汚れ!されど汚れ!衣服に起こる驚きの現象とは?
やはり汚れは衛生上好ましくはありませんよね。
例えば、肌着を洗濯せずに何日も着ていると、汗の吸い取りが悪くなるほか、
垢や細菌が体にも付着して保温力の低下、それを引き金として風邪を引いてしまうこともあるようです。
衣服に出てくる現象としては、虫食いやカビの原因、風合いの変化、型崩れ、色付きが悪くなることなどが挙げられます。
また、衣服の汚れは着ている人にとって精神的に大きな負担となるものです。
サラーリーマンはYシャツにネクタイという、いわゆる勝負服を着て会社に行くわけですが、
そのネクタイにシミが付いていた場合、「人に気が付かれたら恥ずかしい」と思うあまり、仕事に支障が出てきてしまうことも考えられます。
これが営業マンになると、もはや死活問題です。
取引先の人にそのシミを見られてしまうと、「この人はだらしない人で、生活が荒れているのでは?」と、一瞬のうちにマイナスイメージを持たれることも。
女性の場合は、汚れた衣服を着ていてはさっそうと歩くこともできなくなってしまい、きっと憂鬱で楽しくない1日になってしまいますよね。
とあるアンケート調査によりますと、「異性を見るときにどこを一番気にして見るのか?」
という質問に、大部分の方が「清潔さ」と答えたそうです。
こうした調査結果からも、ちょっとした衣服の汚れが悪い印象を与え、人格さえも決めつけられてしまうといった結果に繋がることがおわかり頂けると思います。
汚れた衣服を着ていて良いことは全くありません!
汚れのないビシッと決まった清潔な服を着て、近くにある福をどんどんと呼び寄せてくださいね!
汚れの度合い?汚れを計ってみたらこんな結果に…
日本人はとてもきれい好きで清潔感があると思われていますが、実は欧米人より洗濯する頻度は少ないといわれています。
自分の身体を清潔に保とうとする反面、衣料の汚れにはそこまで敏感になっていないのかもしれません。
欧米人ほど体臭が強くなく、脂性でもない日本人は洗濯の回数が減ってしまう…といったことに一因があるようです。
できれば一度着用したものは洗うといった習慣づけをしていきたいものですね。
少々汚い話になりますが、衣服に付着した汚れの度合いは五段階に分けられます。
個人によって汚れの付き方や、体質(脂性や乾燥肌)によっても違ってきますが参考にしてみてください。
■第一期…『一日着た程度、見た目にはほとんど変化はありません』
汚れの付着量は上着で5.52g、ズボンで8.74gの汚れが付着します。
■第二期…『体臭が付き始めるころです』
ブラウスやYシャツなどは一週間程度で7.52g、ズボンでは3日くらいで10.35gとなります。
■第三期…『汚れの酸化、悪臭がしはじめます』
上着では二週間で10.28g、ズボンでは一週間10.82gとなります。
■第四期…『汚れが衣服に固まり付き、落ちにくくなります』
ブラウス・Yシャツは一週間着続けると3.28g、上着は一ヶ月で15.18gとなります。
■第五期…『たまりにたまった汚れのせいで、衣服は冷たく重くなっていきます』
ブラウス・Yシャツを二週間着続けて5.25g、ズボンは一ヶ月間で16.34gに…もはや最終段階、衣服としての役目を果たしていません。
汚れの種類にはどんなものがあるの?
一口に「汚れ」と言っても、そこにはさまざまな種類があります。
一番多い汚れはやはり身体から出される分泌物、「汗」「皮脂」「垢」などの老廃物です。
次に環境から受けてしまう汚れですが、「排気ガス」「ホコリ」などがあります。
これは体の汗に付いて衣服に付着するといった感じです。
その他に付いてしまう汚れとして代表的なのが、例えば忙しいサラーリーマンの昼食で立ち食いソバを慌ただしく済ませた場合に付いてしまう食べ物のシミ。
女性の場合ですと、お化粧品の汚れ、また雨降りなどのときには泥がはねて付いてしまうこともあるでしょう。
季節や活動内容によっても、汚れの度合いは大きく異なります。
ブラウスやYシャツなどの首回りは一日で汗と汚れが付くものです。
これが真夏で、ましてや外出するともなれば毎日洗濯しなければなりません。
特に営業マンなどの第一印象が大切な仕事をしている人のYシャツは、冬場でも毎日洗濯したいものです。
このほかに、活発な子どもたちは新陳代謝が激しくとても汗をかきます。
肌着などの直接肌に触るものは毎日洗濯するべきです。
このように、普段のちょっとした心掛けによって、こまめな洗濯やクリーニングを次第に習慣化させていきましょう。
そうすることで大切な家族の衣服は守られ、いつでも清潔感に満ち溢れた家庭を築いていけることでしょう!