知っているようで知らない『ドライクリーニング』のこと

ドライマーク…の意味知っていましたか?

衣料品のタグには必ず「洗濯表示」が付けられていています。

これは、洗う方法が消費者にもすぐわかるように、経済産業省がアパレル業者にそう指導しているからです。

例えば、平成10年頃から「ドライマークの衣料品が洗える洗剤」と「ドライマークの衣料品が洗える洗濯機」が登場しました。

「水洗い不可・ドライクリーニングのみ可」と表示されているものを、家庭で洗濯することを可能にした洗剤や洗濯機です。

しかし、実際には「この洗剤を使用することがドライクリーニング」と勘違いされている方が多いのが現実のようです。

 

ドライクリーニングとは?

水は一切使わずに洗う方法のことをいいます。

有機溶剤、例えて言うなら「石油」「ガソリン」のような溶剤で衣服の汚れを化学的に溶か

してきれいにする方法。

わかりやすく例えれば、油性のペンキをシンナーで落とすことを想像してみてください。

水を使用せずとも簡単にペンキがとれてしまいますよね?これと全く同じことなのです。

 

例えば「ウール」を水洗いするとどうなってしまうのか?

繊維のうろこが絡み合ってフェルトと呼ばれる縮みが出てきてしまい、お気に入りだったセーターはあっという間に縮んで最悪の事態に!

また「レイヨン」の場合は一度水につけてしまうと、形や風合いが損なわれてしまい、元に戻らなくなります。

 

こういった水洗いできない衣料品があるため、ドライクリーニングが必要となるわけです。

よくドライクリーニングすれば、すべての汚れが落ちると勘違いされている人もいるようですね。

油性の汚れには絶大な洗浄能力を発揮するドライクリーニングですが、水溶性の汗などの汚れには効き目はありません。

実際のドライクリーニングでは溶剤のほかにドライ用洗剤を加えて、油性以外の汚れも一緒に落とせるような努力はしているようです。

でも残念ながら水洗いに比べると洗浄力は落ちてしまいます。

そう考えるとドライクリーニングが必要な衣料品は、汚れの浅いうちにクリーニング店へ出すことが肝心といえますね。

 

どんな溶剤で洗濯されているの?

ドライクリーニングに使用される溶剤として、石油系溶剤とパークロロエチレンが一般的ですが、

フッ素系溶剤やトリクロロエタンなども使用され、素材や使われる機械によっても異なるようです。

  • 石油系溶剤…汚れを落とす力は穏やかなので「絹の和服や」「デリケート」な素材の衣料品、特に高級衣料品に適しています。
  • パークロロエチレン…石油系溶剤に比べると汚れ落ちは強力です。油性の汚れには適しているのですが、生地を傷めやすい難点があるため、デリケートな素材には適していません。
  • フッ素系溶剤…比較的洗浄能力が弱めなので、デリケートな素材の衣料品に適しています。
  • トリクロロエタン…この中で一番の溶解力を持っています。これを使用するにあたっては、衣料品のコーティングや装飾品、ボタンなど溶かしてしまうので注意が必要です。

水洗いならば、排水溝に汚れた水をジャンジャンと流していけるのですが、

この溶剤は少なからず毒性を持ち合わせているので、排水溝に流すことは環境汚染のため国で禁止されています。

よってこの溶け出た汚れを機械内にあるフィルターできれいにろ過し、また再利用して繰り返し使われます。

 

質の高いドライクリーニングの見分け方

ドライクリーニングに使われる溶剤のろ過を徹底していないクリーニング店では、仕上がりに差が出てくるようです。

確かめる方法として仕上がった衣料のにおいを嗅いでみてください。

もし、すっぱいにおいがした場合は、その溶剤がきれいにろ過されないまま再利用されている可能性がとても高いのです。

また、仕上がりが元の色よりも黒ずんでいた場合にも同じことがいえます。

これを再汚染といい、あってはならないことですがクリーニング業界で徹底されている店は、それほど多くはないようです。

できればそんなクリーニング店は利用したくはないものですね。

 

ドライか?水洗いか?見分ける方法

家庭でもできる水洗いに対し、ドライクリーニングはクリーニング店でしかできない方法です。

皆さん、ドライクリーニングは高価で手間がかかると思われがちですが、実際には違います。

圧倒的にドライクリーニングの方が簡単で、洗いから乾燥までの工程が30~40分ほどで完了。

さらに洗ってもシワになりにくいので、プレスするのにも時間がかかりません。

逆に水洗いは乾燥やプレスに時間を取られてしまうようです。

このために、何でもかんでもドライクリーニングにしてしまおうとするクリーニング店は良い店とはいえません。

先程も言ったように、汗などの水溶性の汚れは水洗いが一番よく落ちます。

例えば、直接肌に触れることの多い、ブラウスやYシャツ、スポーツウエアに至るまで全てドライクリーニングしてしまおうとするお店は避けた方がいい…ということです。

 

仕上がった衣料がドライクリーニングされたのか?水洗いされたのか?を見分ける方法があります。

まず付けられてくるネームタグをよ~く見てみましょう。

タグは付けられたまま洗われるため、その変化を見て判断することが可能です。

ドライクリーニングされたタグに変化は見られませんが、水洗した場合のタグはふやけます。

例えば、水洗いでポケットにティッシュが入ったまま洗濯すると、ボロボロにちぎれて大変なことになりますよね。

一方、ドライクリーニングで同じことをした場合のティッシュはというと…全く変化は起こりません。

タグの場合でもそれと同じことがいえるのです。

水洗いでお願いしますと注文して、タグに変化が見られない場合は…これは問題あり。

すぐにそのお店の利用はやめましょう。

あなたの街にも質の高いクリーニング店は必ずありますよ!




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