初期症状は自宅でケアが基本~革製品のカビはこうして落とせ!

コートにジャケット、靴にカバン…

これからの季節、ますます活躍の場を広げる革製品。

しかし、ワンシーズンぶりのご対面となった今、そこに生えてしまった“カビ”の存在に、日本全国どれだけの方が涙を流し、阿鼻叫喚の事態を迎えていることか…

もし、ご自宅の押入れやクローゼット、はたまた靴箱などで革製品にカビが生えているのを見つけてしまった場合はどうしたらいいのでしょう?

そこで今回はご家庭で出来る、革製品に生えたカビの初期症状をケアする方法をご紹介します。

 

プロでもケアが難しい革製品に生えるカビ

革製品にカビを生えさせてしまった時に厄介なのが、洗濯です。

一般的に革製品は、素人では洗濯することが難しい物が多く、プロのクリーニング店の力を借りなくてはいけなくなるケースが目立ちます。

実際にクリーニング店の方にお話を伺うと、今時期は店頭にコートやジャケットを中心にカビの生えた革製品を持ち込まれる方が急増し、お店の方はビニールや紙袋に包まれたご依頼品を前に深い同情心を覚えるのだとか。

そして、同時にこうも思うそうです。

「よくあることですから、慌てることも恥ずかしがる必要もありません!」と。

 

そもそも、革という素材自体がカビの栄養源のようなもの。

元々カビが生えやすい素材のひとつというわけです。

それに加え、通気性の悪いタンスやクローゼットの中は、カビの発生に必要な水分(湿度)や汚れ(栄養)がどうしてもこもりがちなため、普段から掃除をしていてもカビが生えやすい環境が整ってしまうのです。

 

革製品に生えたカビを綺麗に除去できるか否かは、革への侵食具合によって左右されます。

生え始めたばかりで表面だけに浮いている状態なのか?それとも、革の奥深くまで“根”を下ろしてしまった状態なのか?

カビが“根”を下ろしてしまっている=完全に浸食していまっているケースでは、プロの手によるケアでも再発の防止が難しいだけではなく、シミが残ったり革自体が脆くなっているため破損してしまうなどの結果を招きます。

そのため、革製品にカビを見つけた場合は、できるだけ初期症状の段階でケアすることが重要なのです。

 

自分で出来るカビの初期症状をケアする方法

1.カビの胞子が室内に飛び散るのを避けるため、カビの生えた革製品を屋外など出来るだけ風通りの良い場所に移します。

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2.カビの生えた革製品の近くにあった衣類には、カビの菌が移ってることがあるため、他の衣類に被害が無いかを確認し、その場所をしっかりと換気させます。

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風通りが悪い場所は扇風機を使って風を送り、除湿機がある場合はそのまま持ち込んでも構いません。

 

3.革製品に生えたカビを、乾いた綺麗なタオルや雑巾で丁寧に拭き取ります。拭いた後の布は処分しましょう。

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4.カビを綺麗に拭き取ったあとは、しばらく乾燥させます。

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5.十分に乾燥させたら布を濡らして硬く絞り、革製品の全面を優しく拭き取ります。

この時、製品によっては色落ちする場合がありますのでご注意ください。心配な方は、事前に衣類の目立たないところで、色落ちテストを行うようにしましょう。

 

6.もう一度、しばらく屋外で乾燥させます。この段階でカビの染みが十分に落ちていなかったり、カビ臭さが抜けない場合は、素人による処置は諦め、胞子が飛ばないようにビニール袋に包んでからクリーニング店に持ち込むのが無難です。

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7.カビのシミやカビ臭さが残っていなければ、革に合ったケアクリームを薄く伸ばすように布で拭きながら塗って再発防止策を講じます。

ただし、クリームの効果はあくまでもカビの再発を“抑制”するものであり、“生やさない”わけではありませんのでご注意を。

 

生えてからの処置よりも生える前の対策が重要

カビが生えて初期の段階であれば、上記の方法である程度除去することができます。

しかし、残念ながら革製品に一度生やしてしまったカビを完全に除去することは困難を極めます。

一般的な素材の衣類であれば、カビを殺す熱や薬品処理で除去することが可能ですが、革製品の場合はボロボロになってしまうのです。

クリーニング店によっては、革専用の洗浄剤や保護剤で洗浄・整形を行った上で、抗菌剤やクリームを使用した再発防止処理を施し、風合いを蘇らすことができるお店もあります。

また、カビによって色抜けが起きている場合は、染料や顔料で塗り直したりすることも。

 

革という素材はもともと、ひどい汚れを除去するだけの耐性を持ち合わせていません。

カビの侵食具合によっては、処理を施しても「力及ばず…」というケースや、カビ臭さが完全に抜けないことも少なくありません。

そのため、カビが生えにくい環境を作ることが一番の予防策なのです。

  • 保管場所の通気性と除湿を心がける
  • 春から秋にかけて、晴れた日に乾燥した布で全面を拭く
  • 1年に1回は洗浄・保護クリームを使ったケアを行う

洗濯がしにくい革製品だからこそ、日ごろのお手入れが肝心ですよ!




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