達人への第一歩~旅先での荷物を減らす極意は“洗濯”にあり!

旅は準備をしている時が一番楽しい…とはよく言ったものです。

そして、同時にこうも言われています。

「旅の達人ほど荷物が少ない」

普段の生活とは違い、旅先に持ち出せる荷物に限りがあるのは当たり前。

しかし、旅に慣れていない人は「コレは使うかもしれない、アレも使うかもしれない」と、ついつい荷物が増えてしまいがち。

中でも代表的なのが“衣類”です。

2~3日の旅行であれば、日数分の着替えを持参したところでそれほどの大荷物にはなりません。

でも、それが1週間、2週間、半月というような長期になると…

そんな時は着替えを多く用意するよりも、旅先で洗濯することをおすすめします。

そこで今回は、旅先での洗濯で役立つちょっとした知恵をご紹介したいと思います。

 

着替え用の衣類は洗いやすく乾きやすいものをチョイス

「旅先で着る服は何にしよう?」と考えるのも、旅行の楽しみのひとつと言えます。

中には「旅行用に」と、新しい服を揃える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、洗濯のことを考えた場合、特別な洗い方をしないといけないものやクリーニングに出さないと洗えないような素材を使ったものは避けた方が無難です。

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また、行動時間にも限りがある旅行ですから、洗った物はなるべく早く乾かしたいところ。

ポリエステルやナイロン、またはポリ混などは乾燥性に優れていますので、そのような素材を使った衣類を選ぶのがおすすめです。

こうした観点から言うと、ファッションアイテムの“ド定番”とも言えるジーンズは濡れると乾きにくいため、洗濯を前提とした旅行ではあまり好ましくありません。

そのため、旅先でもジーンズを着用したい場合は替えを用意するか、洗濯しないで履き続けるかの二択になるかと思われます。

 

あると便利な洗濯グッズを用意する

どこに宿泊するかにもよりますが、ホテルや旅館であれば“えもんかけ”的なものが大抵用意されていますので、そちらを拝借して濡れたものを掛けると良いでしょう。

しかし、旅のケースによってはそうした物が無い場合もありますので、百円ショップにも売っている小さなピンチハンガーや洗濯ロープなどを持参するのがおすすめです。

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洗濯洗剤として粉石けんを使うのであれば、チャック付きの小さなビニール袋(ジップロックなど)で、あらかじめいくつか小分けにしておくと便利。

液体タイプの場合は、こちらも百円ショップに売っている小さなプラスティック容器に入れて持って行くと良いでしょう。

チャック付きの小さなビニール袋(ジップロックなど)は、浴槽も洗面台も無いシビアな環境下で宿泊・洗濯するような時にあると便利なので、大きめサイズも合わせて何枚か用意しておくことをおすすめします。

※詳しくは次の項目にて

 

気になる旅先での洗濯方法

宿泊先がそこそこの規模のホテルであれば、“ランドリーサービス”を行っているところも少なくありません。

しかし、料金は総じて高めに設定されているため、あまり経済的とは言えませんし、仕上がりは大抵翌日になりますので、当然受け取るまではホテルを離れることができません。

なるべく出費を抑えて時間を少しでも有効に使いたいのであれば、やはり自分で手洗いするのが一番です。

 

方法はいたって簡単。

洗面台で洗う場合は、シンクに水(お湯)をためて漬け置き洗いします。

ですが、もっと簡単に済ませてしまいたいという場合は、入浴と一緒に洗濯も行ってしまいましょう。

そうすれば、どれだけ水(お湯)や洗剤が撥ねても気にする必要がありませんし、心置きなく手洗いできます。

物によってはバスタブに水(お湯)を張り、そこで“踏み洗い”をしてもいいでしょう。

しかし、宿泊先によっては洗面台や浴槽が備えられていないレアケースも存在します(主に海外)。

そんな時に「持ってて良かった!」となるのが、上記でも登場したチャック付きのビニール袋(ジップロックなど)です。

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ビニール袋の中に洗濯物と洗剤を入れてよく振り、袋ごと手でモミモミと揉み洗いしてください。

これだけでも、かなりの汚れを落とすことができますよ。

 

さて、洗ったあとは脱水です。

すすいだ後の洗濯物は先ず手で水気をよく切り(絞り)、バスタオルで挟みます。

それから床に置いて足で踏むか手でトントンと叩き、バスタオルに洗濯物の水分を吸い取ってもらいましょう。

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最後に、バスタオルごと洗濯物をギュ~っときつく絞ると、簡易的ではありますが脱水完了です。

ホテルや旅館であれば、幸いなことに室内はどこも乾燥しているところがほとんど。

洗濯物を干すにはうってつけの環境と言えますので、大抵の物は一晩あれば乾かすことができるでしょう。

その際には、できるだけクーラーや暖房の風の当たるところに干せれば尚良しです。

また、上記の脱水方法はあくまでも簡易的なものですので、洗濯物によっては絞っても水が滴ることがあります。

そんな時は、水が滴っている間だけ浴室に干し、水が滴らなくなってから室内に移動させましょう。