誰でも経験する醤油のシミ 染み抜きには漂白剤が効果的!

日出ずる国、ニッポン。

その食卓を語る上で欠かすことが出来ないのが、大豆を原料とした調味料の「しょうゆ」です。

しょうゆは、お刺身・納豆・冷奴など、シンプルながらも奥深い和食を支える陰の実力者。

しかし、そんな「しょうゆ」も、ある特定の分野においては、主役級ともいえるポジションを確立させています。

それが、「シミ」の世界です!

ちょっとした気の緩みから、おろしたての服に飛ばしてしまった赤茶色の点々・・・

血の気が引くとはまさにこのこと。

大慌てで「直ぐに洗濯しなきゃ!」と、人目もはばからずにシミの付いた服を脱ぎ捨てる…なんていう経験をされた方も、1人や2人ではないはず。

 

でも、ちょっと待ってください!

「付いたら厄介なシミ」のひとつに考えられがちなしょうゆのシミですが、実は水で比較的簡単に取り除くことができます。

しょうゆのシミは「水溶性」で水に溶けやすいため、水洗いと台所用洗剤の組み合わせだけで落とせる場合が多いのです。

しかし、それも時間が経つと酸化して「漂白のシミ」に変化しやすいため、汚れが付いたら出来るだけ早くシミ抜きの処理をするべきなのは、いうまでもありません。

 

染み抜きを始める前に先ずは確認

ちょっとした不注意からお気に入りの服につけてしまったしょうゆのシミ。

一刻も早く汚れを取り除きたいお気持ちは、痛いほどわかります。

ですが、その洋服が色柄物である場合は、以下の方法で事前に必ず色落ちテストを行うようにしましょう。

  1. 白いタオルに洗浄液をつけます。
  2. 目立たない所を、トントンと軽くたたきます。
  3. 色がついたらその衣類は、家庭での洗濯では色落ちします。

この色落ちテストで色がついた場合は、ご家庭での染み抜きを控え、お近くのクリーニング店にご相談ください。

 

即実践!Tシャツに付いたしょうゆの染み抜き方法

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さて、ここからは実際にしょうゆのシミ抜き方法についてご紹介していきます。

今回は、食べこぼしで何かと汚れやすい「子どものTシャツ」を使ってご説明いたします!

 

①しょうゆのシミが付いた部分を軽く水で濡らし、台所用の中性洗剤をつけます

使用する洗剤は基本的にどんな洗剤でも構いませんが、使いやすさという観点から言うと、台所用の中性洗剤がベストでしょう。

アルカリ洗剤だと衣類の色落ちがしやすくなるので、ここはやはり中性洗剤がおすすめ。

蛍光剤入りの洗剤を使用する場合は、衣類によって色目が変わることもありますので、注意が必要です。

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綿やポリエステルなどの白い普段着の場合は、洗剤を衣類に直接かけても構いません。

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デリケートな素材のものであれば、洗剤を少し水で薄め、染み抜き棒で優しくトントン…とつける方法がおすすめです。

 

②しょうゆのシミが付いた部分を揉みほぐします

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衣類の素材が綿やポリエステルの場合は、しょうゆのシミが付いた部分を手でクチュクチュと揉みほぐします。

デリケートな素材の場合は、染み抜き棒や歯ブラシなどを使用し、シミの範囲が小さい場合は綿棒の使用がおすすめです。

 

一度試してみて効果があまり感じられなかった場合は、同じ処理を繰り返すことで汚れ落ちが良くなります。

また、洗剤をつけしばらく放置するのも、有効です。

ただし、デリケートな衣類の場合はスレや色落ちが起きやすいので、手で揉むことはお控えください。

 

デリケートな衣類のシミ抜きには、シミ抜き棒を使用します。

シミ染み抜き棒を使用する時の注意点は、下の生地が濡れないように裏側にタオルを入れ、優しくトントン…と叩くこと。

洗剤が乾いてきたら途中で付け足しながら、少しずつ進めてください。

 

 

③しょうゆのシミが付いた部分を水ですすぎます

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しょうゆのシミが付いた部分を、水で軽くすすいでください。

もし、シミがまだ薄く残っているのであれば、①の処理を繰り返すことでより高い効果が望めます。

その後、しょうゆが付いたシミ部分を確認し、シミが取れていれば⑤に、シミが残っている場合は④の行程にそれぞれ進んでください。

 

④水ですすいだ後もしょうゆのシミが残っている場合は、漂白剤を使用します

漂白剤の使用にあたって特に注意する必要があるのは、色はげです。

従って、漂白剤を使用してシミ抜きを行う場合は、必ず目立たない場所で漂白テストを行うようにしましょう。

方法は以下の通りです。

  1. 綿棒などを使い、衣類の目立たない部分に酸素系漂白剤を少しだけ塗ります。
  2. 衣類に塗った漂白剤の反応を高めるために、ドライヤーで加熱します。
  3. その結果、脱色していなければ漂白テストはクリアーです。

基本的に、漂白剤を塗った部分が色ハゲ(脱色)しなければ問題ありませんが、テストの結果、もし脱色が発生した場合は、漂白剤でのシミ抜きはストップさせてください。

この時に使用する酸素系の漂白剤は、オキシドールでも代用できます。

一方、塩素系の漂白剤は、衣類の染料まで脱色してしまう作用があるので、真っ白な衣類以外には使用を控えましょう。

一度脱色して白くなった部分の色は元に戻すことができないため、くれぐれもご注意ください。

 

⑤しょうゆのシミが消えていた場合は、そのまま衣類に合った方法の洗濯に移ります

水ですすいだ後にしょうゆのシミが消えていることを確認できたら、そのまま洗濯機を使用して衣類に合った方法で洗濯を行いましょう。

洗濯や乾燥後になると、シミは取れにくくなるため、シミ抜きは基本的に洗濯前に行うのがベストです。